kitpasで名画に挑戦!

 私は油絵が生まれたフランドル地方(現在のオランダ、ベルギー辺り)の絵画に憧れて美術を学び始めたのですが、(詳しくはthemeに書いてあります。)

 今回、  Kitpasの限界に挑戦すべく、緻密な描写が特徴のオランダ絵画(上のような感じ)風の絵を描いてみました。

  

 オランダの画家達がおそらく踏んでいたであろう行程をkitpasで再現しつつ描いてみました。

 

 全行程を写真つきで解説していて、 Kitpasのいろんな使い方を試しているので参考にしてみてください!

 

モチーフはこんな感じでセッティング。今回は睡蓮やアヤメ、椿などの東洋の花を選んで生けました。

17世紀オランダの画家達は様々な季節の花が生けられた、現実にはあり得ない理想の花瓶をモチーフとしました。

私も彼らに倣い、様々な季節の花を生けた花瓶を描くことにしました。

 

1.パネルに水張りした画用紙に線のみで下書き

 

2,kitpasを左のように塗りつけ、水と混ぜて水彩風で描き進めます。

 

 

茶系の色で陰影をつけていく感じです。

 

紙の白色を残しながら全体を暗くしていくイメージです。

 

3,明るい部分に黄色、暗い部分に青を一層かけます。

明るい部分に暖色を、暗い部分に寒色をおくと自然に見えるのをオランダの画家はどうやら知っていたようです。(光を黄色、オレンジ(明るい茶色)、陰を青系でという感じで)

 

4,透明な茶色と青を交互にかけながら、暗くしていきます。

 

5,だいたい空間が出てきたら、黄色、茶、青以外の色も足していきます。(赤、緑など)

 

6.水彩風の透明なkitpasだけで進めていくとどうしても、真っ黒に塗れないので、ここでkitpasを削ったものと少量の水を練り上げた、ペースト状の絵の具を作ります。

 

7.真っ黒が塗られたことでより暗い空間の光が強調されてきました。

 

8.鮮やかな色も透明なkitpasだけでは表しづらいので、クレヨンのようにkitpasを直に塗り込んでいきます。(指で馴染ませながら塗っていきます。)

 

9.最後に定着剤をスプレーして完成です。

 

専門家用の画材に慣れてしまっている私は、発色や扱いやすさなどの面で今回、少し苦戦しましたが、削って練るや、直接塗り込む等、kitpasの色々な可能性を見つけることが出来ました。kitpasをお持ちの皆さんもすごくおもしろいので、いろいろ試して見てください!

 

 

今回制作したこの作品は展覧会にてご売約頂きました。kitpasバンザイ\(^o^)/